能を体験する

能の実技を気軽に学ぶことが出来ます。

私は観世流シテ方能楽師ですので、観世流の謡と舞を指導致します。

謡は能の声楽で、コトバ(セリフ)と節(歌唱)で構成されています。

能は演劇の一種ですから、ストーリーがあります。謡本という能の台本に沿ってコトバと節で謡い進めて行きます。練習曲というものは無く、実際に舞台で演じられている曲をそのまま発声して稽古します。

謡い方には観世流としての決まりがあり、それを習いながら自分の声として表現してゆきます。

もちろん最初は易しい曲から稽古を始めます。徐々に節扱いも難しく奥深い味わいの曲へと進んで行きます。

謡は腹式呼吸でお腹から声を出すようにします。能の発声は独特に聞こえますが、能の特徴である面をつけても、声が遠くへ通るように心掛ける理由からです。

謡い方を学べば声に自信の無い方でも、味わい深い謡を謡えるようになります。

こうした謡の稽古をすれば、呼吸が整い健康にも良いはずです。

一対一で稽古する個人稽古と、指導者一人と何人かの受講者で稽古する団体稽古があります。

具体的な稽古の様子を再現してみます。

個人稽古も団体稽古も方法は同じです。

先ず挨拶より始めます。「宜しくお願いします」とお互いに挨拶を交わします。

・指導者が模範の謡を聞かせます(何句かの文章もしくは一句だけ)

・受講者は模範の謡を真似て謡います。(初めの頃は一句ずつ模範と真似を交互に繰り返して行きます。

・一番最初は真似る事も難しいので一緒に謡ます。

ここまでを観世流の「橋弁慶」という初級曲を例に示してみると以下のようになります。

①指導者が模範として「これは西塔のかたわらに住む武蔵坊、弁慶にて候」と謡ます。

②受講者は真似て指導者と一緒に、もしくは一人で「これは西塔のかたわらに住む武蔵坊、弁慶にて候」と謡ます。

③次の句「我宿願の、子細あって」を同様に、模範を聞いて、真似して謡ます。

能楽観世流のお稽古は謡(声楽)と舞(扇を使う身体表現)に分けられます
一回の稽古は個人稽古の場合、謡、舞それぞれ30分程です
団体稽古は謡、舞それぞれ30分〜50分程です
基本的に月二回の稽古です(月一回でも可能です)

杉並区成田東4丁目(地下鉄南阿佐谷駅徒歩6分 JR阿佐ヶ谷駅徒歩13分)

長野市信州新町(古謡会、謡曲講習会)、更北美寿々会

立川市高松町3丁目(JR立川駅徒歩7分)

自宅、立川
団体稽古ー月1回
料金{謡ー3,000円、舞ー3,000円、両稽古5,000円}
個人稽古ーー月二回平日もしくは土曜日応相談
料金{謡ー9,000円、舞ー9,000円、両方ー17,000円}

長野
団体稽古ー月1回
料金{謡ー3,000円、舞ー3,000円、両稽古5,000円}
個人稽古ー月1回
料金{謡ー5,000円、舞ー5,000円、両方ー9,000円}